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熱ショックタンパク質は分子シャペロン (Molecular chaperone)です

 分子シャペロン (Molecular chaperone)は、他のタンパク質分子が

正しい折りたたみ(フォールディング)をして機能を獲得するのを助ける

タンパク質の総称です。

 生まれたてのタンパク質や加熱などのストレスを受けたタンパク質は、

構造がゆるんで疎水性の糊が露出し、タンパク質同士で凝集してしまう。

つまり、フォールディングがほどけます。
 
 フォールディングのほどけた(アンフォールディング)、あるいは

異常なフォールディングをしたタンパク質は凝集するので、例えば、

アルツハイマー病の原因となるβアミロイドタンパク質や、

プリオンタンパク質など細胞にとって非常に有害です。

 温度が上昇したときに発現されるタンパク質・Heat shock protein:Hsp

熱ショックタンパク質は、このような凝集も防ぎ、細胞を守る働きがあります。



     目    次
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